3学会合同呼吸療法認定士試験~1発合格体験記、勉強法や使用問題集、試験当日の様子などレビュー~

2023年11月に受験した第28回 3学会合同呼吸療法認定士認定試験の合格体験記を書きたいと思います。今後受験する方の参考になれば幸いです。

試験準備から合格後までやることが盛りだくさんで割とハードな試験です。

特に準備物や決まり事が多く、書類などは厳格な提出期限がありますし、費用の振込も期限もしっかり決まっています

認定委員会のwebサイトや認定委員会からメールで送られて来るスケジュールは必ず把握しておく事が重要です。ミスは許されませんしやり直しもききません。

認定委員会のサイトや送られてくるメールの文面にも事細かい注意事項が書かれているので、それらは熟読してくださいね。

変更事項もあると思いますので、今年度、第29回試験の要項の確認をした上で参考として読んで頂けたらと思います。

https://www.jaame.or.jp/iryo/kokyu/pdf/k_29youryou.pdf

前置きがながくなりました(゚o゚;; さっそく本題に入りましょう!

①認定試験の申込み

2月中旬から試験の申し込みが始まります。まずはメールフォームから受験の申し込みをしました。その後すぐに試験申し込み用の書類をダウンロードするURL付きのメールが送られてきました。

ダウンロード書類には認定審査申請書や実務経験証明書、書類を認定委員会に送る時に封筒に貼る用紙が含まれています。

書類のダウンロードは3月下旬までの期限だったので忘れずに書類をダウンロードしました。

書類をダウンロードしたら早めに記入し、職場に実務経験証明書の作成依頼、12.5点以上を獲得した証明書を各団体から入手しました。

※私は試験受付開始1ヶ月前に受験を決めたので、試験申込に必要な12.5点も獲得できておらず焦ってました。

幸い埼玉県の臨床工学技士会の人工呼吸器安全対策セミナーをギリギリでオンライン受講でき、無事12.5点を獲得しました。バタバタするので早めの点数獲得が安心です。

書類がそろったら4月中旬の申請書類(認定試験申込書)の提出期間に特定記録郵便で出願です。出願期間は5日間のみだったと思います。

※実務経験証明書の作成依頼や12.5点以上獲得している旨の証明書類は早めに受講した団体に依頼しておくのがいいと思います。医療資格の免許証のコピーも必要なので紛失した方は再発行しておいてください。

私は3月20日頃に書類をダウンロードし、そこから上司に経歴証明書を依頼しました。出願が4月の中旬なので間に合わなかったらいけないので、いつ出願か伝え期限までに書いてもらいました。

人気の資格なので定員を超えて申し込みがあった場合は抽選になります。以前は早く提出した順だったようで、提出開始日には郵便局に朝から行列ができていたとか(笑)

現在は抽選なのでその心配はないですが、出願期間が短いので必ず忘れずに郵送するようにしましょう。

出願後は試験を受験する資格があるかの審査があります。実務経験期間が満たされており実務経験証明書と食い違いはないか、12.5点以上の点数を獲得できているかなどです。

書類に不備がなく、職場で作成してもらった実務経験証明書と12.5点以上を獲得した証明書が忘れずに郵送できていれば審査に落ちることはないと思います。

5月の終わりに登録したメールアドレス宛に審査の結果が送られてきます。審査に通っていれば、試験までの案内についてもメールに記載されています。

③認定講習会の受講

試験を受けるためにはさらに関門があって、認定講習会を受講しなければいけません。講習会はスマホやパソコンで受講するeラーニングと会場受講+eラーニングが選べました。

eラーニングの定員は3000人、受講費用は2万円。会場+eラーニングは定員300人弱で受講費用は3万円でした。会場は東京で講習会は2日間あるので、岡山の私は自宅で受けられるeラーニングにしました。

認定試験までに(8月中旬頃)、認定講習会テキストが送られてきました。かなり分厚く重い^^;後述しますが、400か500ページくらいあり、まともに相手をすると試験までに全範囲終わらず試合終了になります(笑)

会場の人は8月終わりに、eラーニングの人は9月に講習会があります。会場の人は2日で全ての講義を受けます。

eラーニングの人は25日間ほど受講期間があり、休みの日や仕事の後に専用サイトから受講します。

この頃には認定試験の受験料1万円を振り込むように連絡が来るので忘れずに期日までに振り込んで下さいね。

私はeラーニングで受講しました。

認定講習会の受講項目
①血液ガスの解釈(80分)
②呼吸機能とその検査法(60分)
③呼吸不全の病態と管理(80分)
④呼吸リハビリテーション(80分)
⑤酸素療法(70分)
⑥人工呼吸器の基本構造と保守および医療ガス(80分)
⑦気道確保と人工呼吸(80分)
⑧NPPVとその管理法(60分)
⑨開胸・開腹手術後の肺合併症(70分)
⑩新生児・小児の呼吸管理(80分)
⑪人工呼吸中のモニター(60分)
⑫人工呼吸中の集中治療(60分)

以上の12項目あり、それぞれが60分〜80分。全ての講義を聴くのに14時間半はかかります(笑) もちろん動画の早送りはできません(笑)

ただ、一度閲覧した動画は必要な箇所まで早送りできます。受講期間の25日間で全て受講済みにできたら講習会は終わりです。

11月に入ると受験票が届きます。割と試験ギリギリまで届かない人もいたみたいで心配になる人もいたようです。不安なら認定委員会に問い合わせてもいいと思います。私は試験の10日前には届きました。

③試験前日〜当日の様子

試験日は2023年11月19日(日)、試験会場は東京都中野区の帝京平成大学中野キャンパスでした。昨年もこちらで試験が行われました。JR中野駅北口から徒歩10分の綺麗なキャンパスでした。

下の写真1枚目、右奥の建物が会場の帝京平成大学中野キャンパスです。左のビルの1階にカフェやコンビニ。右側が公園でした。2枚目は公園の写真です。中央の建物が会場の帝京平成大学中野キャンパスです。

帝京平成大学中野キャンパス

帝京平成大学中野キャンパス

帝京平成大学中野キャンパス

帝京平成大学中野キャンパス

中野駅周辺にはホテルが少ないので予約はお早めに。私はギリギリまで同僚と行くか1人で行くか迷っていて中野近くに宿がとれず。結局浅草のカプセルホテルに泊まりました。

③-1.試験前日の様子

試験前日の午後に岡山空港から羽田空港までANAにて移動。ところが乗る予定の飛行機に雷が落ちて岡山空港に飛行機が来たのは2時間遅れ。

試験開始への入場開始は11時からだったので、当日朝一の飛行機で行くのもいいかなと思っていましたが、こんな事件に遭遇するとは思わず!前日に出発しておいて正解でした。

ANAからお詫びの飲食券(岡山空港内で使用可)1000円頂いたのでカフェでコーヒーとサンドイッチを食べながらひたすら勉強です。

岡山空港ANA飲食券

岡山空港

試験にかなりの準備と時間を割いたので受けれないなんて辛すぎる。当日の飛行機や新幹線移動は疲れるし、当日移動だと朝かなり早起きしないといけない。試験まで体力を消耗します。

遠方の方は前日に東京入りして夜は早めに寝て体力を温存し集中して試験が受けられる体制がいいと思います。

職場の同僚は岡山から朝一の新幹線で会場まできました。天候、事故、東京駅から中野駅まで迷うなど不測の事態もあると思うので前泊をおすすめします。

飛行機が翌朝あんなことになっていたら私は試験受けられなかったです(^^;;

③-2.試験当日の様子

試験日の朝は8:30に起きて軽く朝食を食べて、浅草のホテルを9:10分に出てJR 中野駅へ。10時過ぎには到着。日曜日の朝ということもあり地下鉄もJRも目立った混雑はなかったです。当日10:15頃のJR中野駅北口の様子↓

JR中野駅前

JR中野駅北口

駅から会場の帝京平成大学中野キャンパスまではスマホの地図を見ながら迷うことなく到着。会場には10:30に到着。

開場の11時まで会場前の大きな公園のような広場でみんなベンチやブロックに座って最後の追い込みをしていました。

コンビニやカフェもありカフェで勉強している人もいました。11時から開場となり受付開始でした。12:30には着席となりオリエンテーション開始です。

一度受付すると会場外には出れません。しかも、コロナの感染対策もあり会場内は飲食禁止です。早く解き終わって途中退室する場合を除いて試験終了の15:50まで監禁です。

何が言いたいかと言うと昼ごはんのタイミングです。ギリギリに食べると試験中眠くなる可能性あり。

なので私は10時過ぎに中野駅に着いた時に駅のホームで立ち食いそばを食べておきました。

2024年以降は飲食再開になるでしょうか?適宜、認定委員会からの最新情報を確認してください

11時になるとみんな会場入り口にゾロゾロ歩き始めます。会場入り口には資格試験の看板もあり係員さんもたくさんいるので迷いません。

呼吸療法認定士試験会場案内看板

早く入っても受付が混雑すると思い、11:30頃に受付に向かいました。受験票を見せ、受験票に書かれた試験室に向かいます。

試験室はたくさんあって階も分かれていました。試験室への案内は壁に大きく貼ってあり迷わずになんとか試験室へ到着。分からなければ誘導員さんが教えてくれます。

呼吸療法認定士試験室案内

12:30に着席となり13:00までオリエンテーションです。着席までみんな参考書や問題集の復習をしていました。

そらから、女性トイレは混雑気味、男性トイレは割とスムーズ。着席30分前にはトイレは済ませておきました。トイレは早めに行っておいたほうがいいと思います。

13:00から15:50分まで170分の試験スタート!全問マークシートの計100問。解けない問題は後回しにして解ける問題からどんどん解いていきます。

早く解き終わった人は14:00から15:35の間であれば途中退室可能でした。私の試験室からは2人くらい退室してました。

問題は終了20分くらい前に解き終わり、あとは見直しとマークミスがないかの確認をしましたが途中で試験終了となりました。時間ギリギリです。

試験官が全員の解答を集めて枚数確認し解散となりました。試験後からネットにさまざまな感想やら問題について答え合わせ的な書き込みが目立ちました。

試験後は中野駅が混むので近くのコンビニでドリンクを買って駅が空くのを待ち中野駅をあとにしました。

翌日朝から仕事だったので少し東京観光をして最終の飛行機で岡山空港へ戻り帰宅しました。

④認定試験終了後の流れ

結果は神に祈るのみ。合格発表はいつなんでしょうか?12月下旬に試験結果が郵送されてきます。

ネットの印象では、合格通知は関東近辺の人は早めに結果が届き、東京から離れるにつれて少し遅くなるようでした。

岡山は12月20日頃だったと思います。水色のA4サイズ超えの封筒に合格通知とその後の案内が入っていました。

合格しただけでは呼吸療法認定士の資格は得れません。認定委員会に3000円の認定登録料を払って認定証をもらわないといけないんです。

期限までに3000円を振り込んで2月には「3学会合同呼吸療法認定士」の認定証が届き、晴れて呼吸療法認定士となりました!長い道のりでした。資格は5年毎の更新制です。

⑤認定試験に1発合格した勉強法

⑤-1.使用した教材 2選!

①私がメインで使った教材はアステッキホールディングス社の「呼吸療法認定士 フルボックスパック プレミアム」です。

アステッキフルボックスパックプレミアム

※認定講習会テキストは認定委員会から送られてきます。アステッキのセットには入っていません。一緒に写ってすいません。

スマホアプリが付いていて、出題範囲をカバーしたオンライン動画講座を見る事ができ、予想問題集はアプリで解いて解説も見る事ができます。

また、全国統一模試も付いていてアプリから解答を送信して結果を郵送で見る事が可能です。全国順位なども出ます。

アプリにはコミュニティ機能もあり、質問しあったり、励ましあったり、試験後にもどんな問題が出たかとか、手応えなど書き込みがあり参考になりました。

合格通知がなかなか来ない時も、コミュニティを見てみなさんちゃんと届いている事がわかり安心しました。

青本は解説が少ない、講習会テキストはページも多く記載が難解。アステッキの教材は試験範囲を網羅しながらも試験に出るところだけを吟味して無駄なく学習が可能でした。解説も青本や講習会テキストよりわかりやすく図解も豊富で理解を助けてくれました。

合格後にはメルカリで7000円で売却しました(笑)1万5000円で売れてる人もいましたよ(笑)

こめつブログのYouTube[3学会合同呼吸療法認定士]試験対策チャンネルを視聴しました。

こめつブログのYouTube再生リストに、「3学会合同呼吸療法認定士まとめ」という再生リストがあります。

1個、2分〜6分の解説動画が81個リストに入っていて、YouTubeのシャッフル機能を使って寝る前に睡眠学習的に流して寝ていました。

iPhoneのタイマーでタイマー終了時 再生停止にすれば好きな時間に再生を止める事が可能です。

しかし、普通だと寝る時に画面をオフにすると再生は止まってしまいます(涙

私はYouTube premiumに登録していたので、広告がなくなり、画面をオフにしても再生されるという恩恵にあずかっていました。

毎日寝る前に聴く事で寝る時も勉強している感じがして不安や焦りを減らす事ができました。

試験範囲全て網羅はされてはないですが、端的にコンパクトにまとめてあるので何回も聴くと内容が頭に残るようにできていて重宝しました。

③その他は、わからない事があればスマホで適宜調べてスクリーンショットとして保存。呼吸療法士試験用のフォルダを作ってそこに保存し定期的に見直していました。

※認定講習会テキストは一度も使っていません!(笑)

確かに試験は講習会テキストから出題されますが、膨大なページ数、字の小ささ、図解の少なさから使用はやめました。

上記①②③で十分だと思います。

⑤-2.呼吸療法認定士の勉強法

講習会テキストは使用せず、アステッキは主にアプリを利用して勉強しました。仕事もあるので帰宅後に20分、休みの日には1〜2時間学習しました。

まずはオンライン動画講座を全て視聴し試験範囲の概略を確認しました。それからは、1単元オンライン動画講座を見ては、予想問題集の同じ単元をアプリで解いて解説を見ることを毎日繰り返しました。

全範囲終わったら2周、3周繰り返しました。そのうち正解率も上がってきます。

アプリには不正解リストの機能が付いていて、4周目からはオンライン動画講座を見た後に不正解の問題だけ解くように効率を上げていきました。

予想問題集は基礎編300問、応用編300問の合計600問あり鍛えられます!

オンライン動画講座には付属のテキストが付いていて、試験に出るポイントが簡潔にまとめてあります。これは1番役にたちました。

毎日持ち歩いて仕事の休憩時間に読んでいましたし、試験会場にも持って行き、行きの飛行機の中でも読んで知識の整理と最終確認を行いました。

10月には付属の模擬試験を解いて8割正解できました。本番と同じく設問は100問、試験本番と同じく170分で実施。150分で解き終わり残り20分は見直し時間となりました。

また、総まとめ演習問題集も付いていて10月に取り組みました。パート1の100問、パート2の100問で計200問あります。

こちらも試験本番と同じく170分で挑戦。やはり150分程で解き終わり残りは見直し時間でした。正解率は79〜82%でした。

このままいけば合格できると確信が芽生えてきました。

予想問題集600問、模試100問、総まとめ演習問題集200問→合計900問あります。これだけ完璧にこなせば合格できます。

下手に他の問題集に浮気して全て中途半端になるより最初に決めた教材を完璧にやり切る事が大事です。

有名大学に入った人たちも大学受験の時にはそのようにしていたと語っています。これは受験のセオリーだと思います。

もちろん最初に決めた教材が完璧にマスターできたのであれば他の教材に手を出すのは構わないと思います。

⑤-3.いつから勉強を開始した?

呼吸療法認定士の勉強を始めたのは5月です。

何年も前から呼吸療法士は取りたいと思っていました。しかし仕事が忙しくなかなか受験には至りませんでした。

そんな中、病棟の後輩達が4人受けるとのことで挑戦することになりました。2月にはその事が分かったので急いで12.5点を獲得し出願に間に合わせました。

勉強の方はアステッキの教材を4月終わりに購入しました。後輩たちは青本一択でしたが2人不合格でした。

5月からアステッキのオンライン動画講座と予想問題集をコツコツ始め、合わせてこめつブログのYouTubeを寝る前に毎日聞くようにしました。

8月までは緩めに学習してましたが、9月、特に10月は予想問題集の不正解をなくす、模試の復習、総まとめ演習問題集の復習に時間を割いて学習しました。

こめつぶろぐも本番前日まで聴き続けました(笑)

⑥まとめ

・出願準備は早めに!
・書類の不備のないように最新の注意を!
・各種締切や書類提出期限は厳守!
・スケジュール確認は怠らない!
・余裕を持って現地入り!
・決めた教材を最後までやり切る!

みなさんの合格を祈っています☆

呼吸療法士の仲間入り楽しみにしています。

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